FRCとは

 FRCはアメリカを拠点とする公益社団法人FIRSTが主催する世界最大規模のロボット競技会で、1992年に設立されて以来、毎年数十万人の青少年が参加しています。法人FIRSTが掲げる大きな目標は「STEM教育の推進」であり、ロボット制作を含めた科学技術の発展に貢献できるような人材を育てることを目指しています。

 学生たちがプロのエンジニアと協力して、6週間の短い期間でロボットを設計、組み立て、プログラムします。そしてそのロボットで年に一度の国際的な競技会に挑みます。

 毎年1月にロボットを用いて競う課題が与えられます。毎年異なる課題が与えられるため、ロボットに必要な機能は年によって変化します。

 3月下旬~4月上旬に開催される地区大会を経て、4月中旬には世界大会がアメリカ合衆国テキサス州ヒューストンで開催されます。日本チームは地区大会としてハワイ大会に出場します。

 1月~3月は大会出場を目指しロボットを制作する期間であり、ビルディングシーズン(Building Season)と呼ばれています。制作するロボットは約1m×1m×1m、重量約60㎏ほどある、大規模なものとなります。

 大会中には3チーム対3チームが戦います。味方(Alliance)となるチームは毎回の試合ごとに変わるため、一試合ごと様々なチームと作戦を練ることが必要になっています。お互いのロボットの短所を補い、長所を生かしながら作戦を考える必要があり、他チームとの交流も深まります。

世界大会の様子。会場には約5万人の人が集まります。 

More Than Robots

この大会の大きな特徴は、FIRSTが掲げているスローガン “More Than Robots” に表れている通り、ロボット制作時以外の約9か月ほどのオフシーズンにあります。

大会参加のために必要な費用は、すべてチームの負担となります。そのため、100万円ほどの高額な大会参加費を自分たちで調達するために、ロボット作りが始まる前のオフシーズンにスポンサー企業を見つけたり、クラウドファンディングをしたりする必要があります。自分たちでたくさんの企業に連絡を取ったり、クラウドファンディングを進めていったりするので、社会性が身に付けられます。

また、その他にも、FRCは地域社会への還元を勧めている点が特徴的です。活動資金を様々な人から頂いて活動しているため、地域コミュニティーに感謝をしながら、還元活動を行います。地元への還元活動を報告するエッセイ・動画によって、FIRSTのスローガンを満たしていると判断されたチームに与えられる「Impact Award」と呼ばれる賞もあります。

FIRST is More Than Robots. The robots are a vehicle for students to learn important life skills. Kids often come in not knowing what to expect – of the program nor of themselves. They leave, even after the first season, with a vision, with confidence, and with a sense that they can create their own future.”
– Dean Kamen

大会の様子

以下の動画より過去の大会の様子をご覧いただけます。

2024年世界大会決勝戦の様子
2023年世界大会決勝戦の様子
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